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サ高住における「過剰サービス」「囲い込み」問題に対して一言。

こんにちは、バイスティックケアサービスの塚本です。

弊社は、静岡県西部中部でサービス付き高齢者向け住宅「おおるり」を9棟、管理運営しています。

サービス付き高齢者向け住宅は「高齢者住宅」であり「施設」ではありません。

高齢者住宅の最大の特徴は、介護や医療のサービスが別途提供されること。
入居したら、その施設の医療や介護サービスを受けなければならないわけではありません。

弊社のサ高住では、
それぞれの希望に応じたプランでサービスを提供し、
入居者一人ひとり様々な生活プランが存在します。

サ高住における「過剰サービス」「囲い込み」問題に対して一言。


しかし、この「サ高住」
実際、運営事業者は自社の医療や介護サービスを利用し、その報酬を受け取ることで成り立つ事業モデルが多いため、

施設内のデイサービスを毎日利用しなければならない、
介護サービスの回数や内容を指定されるなど

サービスの選択ができず、
サ高住が「施設化」しているという問題が指摘されてきました。

過剰サービス」や「囲い込み」と言われるこの問題に対して、

厚生労働省令和3年度老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進等事業として
株式会社日本総合研究所にて行われた「サービス付き高齢者向け住宅等における適正なケアプラン作成に向けた調査研究」
資料が公表されました。

サ高住における「過剰サービス」「囲い込み」問題に対して一言。

サービス付き高齢者向け住宅等における適正なケアプラン作成に向けた調査研究
(株式会社日本総合研究所サイト)https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=102376

資料はこちらから https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/detail/2021_theme63_03.pdf


サ高住に入居する皆様の生活スタイルが画一的であると、
高齢者住宅の特徴や強みは半減されてしまいます。

今後、サ高住の運営事業者として生き残っていくためには、
私は、入居される方、そのご家族の希望が選択できるという
「高齢者住宅」が持つこの武器を生かし、
施設との差別化を図っていくほかないと考えています。

サ高住における「過剰サービス」「囲い込み」問題に対して一言。

しかし、反面、

私はその問題に過剰反応し、
自由選択ばかりを主張することにも疑問や危険を感じています。

例えば、個人の選択により施設のサービスを利用しない場合、下記のような状況になる可能性が高くなります。

・施設職員が居室内を見たことがない
・服薬している薬、疾患が全く把握できない
・健康状態や全身状態が分からない
・日常的なバイタルを把握していない
・趣味嗜好が分からない

自社サービスを使っている方とそうでない方とは、圧倒的な情報量の差があり、
知り得る知識が少ないため、コミュニケーションや生活に関するアドバイスも限られます。

緊急時、救急隊や病院に伝えることができる情報がほとんどない、ということもあります。

情報がとても大切な事業において、

自社サービスを使っていないから、分かりません

正直、いろいろなところでこういった返答をすることが多いのも事実です。

高齢者には、だれもが今日、明日急変があってもおかしくないという危険が潜んでいます。

実際にサ高住の運営をしている私としては、

報酬のためにサービスを強要することは悪ですが、
同じ棟内にいる介護職員として、利用者の状態を把握することは大きな意味があると考えます。
そして、そのために自社サービス利用を勧めることは必要なのだと考えています。


正直に言って、

ある一定の場合を除いて、
自社サービスを使っている方の方が「生活の質が上がり、リスクも軽減される」と考えざるを得ないのではないかと思います。


サ高住における自由度とリスクの共有。

特にサ高住は複数のステークホルダーが存在することが多いので、
しっかり説明し、正しく理解をしていただく必要があると思います。



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